審査員長特別賞受賞:佐藤 夢奏さんインタビュー

第1回世界環境学生サミットが行われ、世界5カ国、27名の参加者がエントリーしてくれました。

今回表彰された4人の方にインタビューを実施し、次回の参加者の参考に。

また、一人でも多くの大人の方にも見ていただければ幸いです。

 

審査員長特別賞受賞: 佐藤 夢奏 さん

 

今、引っ張りだこの佐藤夢奏さん。

小学生の時に起業して、現在中学生。全国のSDGsのつながりを生かして
精力的に活動しています。

ーこの度は審査員長特別賞おめでとうございます。
ありがとうございます。

ー参加してみてどうでしたか?

 SDGsというテーマについて改めて深く考えることが出来ました。今までもSDGsに関しては積極的に学んだり、行動に移したりしていましたが、今回参加してみて、さらに多くの視点でSDGsを知ることや考えることが出来たので本当に良かったです。また、自分の中で接続されていなかった考え同士が繋がったりと、色々なところでアップデートできたのかなと思います。
 テーマを掲げて一人でスピーチするのは久々だったのでとても緊張しました!一人で好きな分野について話すことは大好きですが、いかにわかりやすく伝えられるかに苦労しました。伝えきれなかった思いや考えもありますが、話し終わった後は伝えたいことをわかりやすく伝えられたのではないかなと思いました。


ー学校や友達からの反響はいかがでしたか?

 仲良くしている先輩がいるのですが、その子に言われたのが、
「SDGsって環境だけのイメージがあるからリサイクルなどの取り組みしか自分にはできないと思っていたけれど、それ以外でもSDGsと関わる方法として自分の考え方につなげることなども出来るんだ」という言葉でした。
 私の周りでもSDGsを学校で学ぶ子が増えています。面白いと感じている子もいるとは思うのですが、やっぱり徐々に「やらされている感覚」が出てきてしまい「詰まらない授業」だという認識を持っている子もいるのだと思います。だからこそ、私のスピーチが一部の学生が持つSDGsのイメージを変えることに少しでもつながるといいなと思いました。

 

ー様々なコンテストに出場されていると思いますが、今回のコンテストにはどのような感想をもちましたか?

 実はコンテストに出たのは今回が初めてなのです。起業家としてピッチなどにも参加したいと思いつつも、今までご縁をいただいた方々とのお仕事を優先して進めていたので、まだ未経験でした。プレゼンコンテストに参加している学生の友達を多く見てはいたものの、自分自身が参加することはありませんでした。
 今回、初めて参加してみて、対決のような形ではあるけれどそれだけじゃなく、個々が自分の思いを伝えられる場を持つことが出来る素晴らしい機会だという事を改めて知ることが出来ました。勝ち負け、受賞するしない、それももちろん大事ですが、どんな結果であっても「ああ、参加してよかったな」と思える場というのは普段過ごしていると感じることがなかなかない人もいると思うので、色々な人が色々な機会を持つことが出来るといいなと思いました。
 また人前に出て話すのが得意ではないのですが、オンラインというカタチだという事もあり肩の力を抜いて本当に話したいことを伝えることができました。
素晴らしいきっかけをいただいたので、ピッチにも参加してみようと考え始めました。ありがとうございます。

ー現在、株式会社代表取締役でいらっしゃいますが、具体的には、どのような活動をされているのでしょうか?

 コロナ前は対面型のイベントをメインとして行っていました。
私立の中学校や高校のご協力を得て、説明会だけはわからないような学校の魅力を参加者自らが探究し知る機会や、自分が通う可能性のある学校を取材し、記事にするというイベントを不定期に開催していました。
 そこでは『学びそのもの』にフォーカスをするようなワークも入れ、みんなでディスカッションしたり葛藤したり、アウトプットしたり、自分がなぜ今受験勉強をしているのかに向かい合ったり、そもそもいつから勉強が嫌いになったのかを探ってみたり…ただの取材イベントではなく、様々なに思考するイベントです。リアルイベントだったのですが、これもオンラインに切り替え、行う準備にすでに取り掛かっています。

 また、私たち同世代が知らない「大人の生き方」について迫っていく機会もつくっています。私たちの未来はすでに、今ある職業から『選択』をするのではなく、今まだない未来を創るために、生き方を模索し創造していく時代になります。だからこそ、職業の知識だけを増やすのではなく、「社会」と「人」に気づきを得ることを目的としています。私たち同世代の若者の中では、既に「大人」が良くないイメージになっている場合も多くあり、「大人になりたくないな」と思う子どももいます。
 ですが、私自身は自分の活動を通じ、同世代が言うような、怒ってばかりだったり、指示命令ばかりだったり、押し付けてきたり、なんでも自分のほうがわかっていると子どもを一方的に否定してきたりするような大人ばかりではないことを知っています。私が言うのも変ですが、だからこそ、大人って敵じゃない!一緒に未来を創れるパートナーなんだよと感じています。でも、同世代の子供たちが、それを感じられる場が少ないことも確かです。

 私は未来を変えていくのには、大人だけでなく、子どもも…。それぞれの力が必要だと感じています。そのため子ども大人がお互いの良いところをいかしながら何かを創り上げるような世の中ができたらいいな!と感じています。大人も子どもも、というより大人も子どもも超えた「多様な人たち」だからこそ創ることのできる未来があると思っています。そのためのプロジェクトを多く作っています。

 世の中には色々な生き方をしている大人がいます。その中でも「自分の人生を楽しんでいる大人」の方の、生き方、葛藤、きっかけなどを記者としてインタビューをして、自分との接続点を少しずつ見出すことで、気づきがたくさん生まれます。インタビューの方法も、葛藤の場も、記事の作成もすべてプロがジェネレーター(教えてくれる人ではなく一緒に創り上げる仲間)として入っています。他ではできない学びの場を作っています。プロジェクトに参加してくれたメンバーも、どんどん一緒に成長している感覚がとても楽しいです。これまでの数多くの仕事での気づきを自分に生かし、新たな発想、そして新たな行動につながるような場づくりをしていきたいと思ってます。
 また3月にはフード部という食の視点から気づきを得られるようなプロジェクトがスタートしました。普段、私たちの身の周りに自然とある食。食の業界とは古いご縁があり、食とは何かを常に問い続けてきました。食については、特にSDGsと深い関わりがあります。日常から多くの切り口で社会での「気づき」が得られるとよいと思っています。
 私の仕事の基本は「気づき」をどう作っていくのか?ということだと思っています。この「気づき」というのは、SDGsを考える上でもとても重要で、一人ひとりの気づきの積み重ねが、行動につながり、世の中が少しずつ変化していくのだと思っています。

ー今回世界環境学生サミットは中学生〜大学生までが対象です。学生の視点としてこの企画に対してどのような感想をもちましたか?

 参加する側として。普段学校に通っていながら心や頭で感じ考えているアイデアを外に発信できる場はとても多いわけではないと思います。
その中で自分がどう思うかを伝えられて、それに共感してくれる人と繋がることもできるかもしれない。色々な可能性が数分のスピーチから生まれるような場があることは本当に有難いと感じています。
 そして聴く側として。同世代ってこんなふうに考えているんだ。それを世の中の人に発信できてるんだ。という憧れや、それを目指そうとする感覚。自分も何かできないかという目標設定の機会。これからの人生を考えるきっかけになってもおかしくないと思います。
 主な居場所は学校しかない学生ですが、動画などのコンテンツで自分の知らない価値観を知ることが出来るのは、とても良いことなので話かと思いました。私の動画を見た人からの同世代からの連絡で、私も引き続きいろいろと考え続けています。

ー世界環境学生サミットがもっと盛り上がるアイデアはありますか?

今回は一人ひとりでの参加でしたが、グループでの参加も面白いのではないかと思います。一人で考えるだけでは浮かばないような発想や考えが、各チームに溢れることで、新しいドラマも生まれたりと素晴らしいサミットになるのではないかと思います。


ー今後、世界環境学生サミットに参加される学生にメッセージをお願いします。

 今回この世界環境学生サミットに参加するというお話をいただき、自分なりの新たな考えや感情が生まれました。自分を成長させる素敵な機会にもなりました。そのうえ、自分が今世の中に必要だと思うことを同世代に向けて発信することが出来ました。
 是非、今参加するか悩まれている方々も自分の新たなチャレンジとしてこのサミットに参加することはとても良いことだと思います。
自分の思いを強く持ってこれからの時代を大きく動かしていく仲間が増えることを楽しみにしてます。

あとがき

 佐藤さんの熱い活動内容は、中学生ではなくまさに起業家そのもの。
年齢関係なく、何を考えるか、どう行動するか佐藤さんから学ぶべきところは非常に多くありますね。
 今までの形にとらわれることなく、挑戦し続ける佐藤さんをスタッフ一同応援しています。

佐藤さん、ありがとうございました。